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女性ホルモンと動脈硬化

更年期以降の女性の体

女性ホルモン「エストロゲン」の働きには血管をしなやかに保ち、動脈硬化の予防や内臓脂肪の分解をしやすくする働きなどがあり、このエストロゲンに守られて女性は男性よりも生活習慣病の発症が抑えられていました。
しかし、閉経以降はエストロゲンの保護が無くなるため血管・骨・粘膜・肌への変化が現れやすくなり、脂質異常症や動脈硬化、糖尿病など生活習慣病へのリスクも高まっていきます。
食事や生活習慣が変わっていないのにコレステロールの数値が上がったり、体重の増加やスタイルの変化を感じたりといったこともエストロゲンが欠乏していることが要因の1つです。
特に動脈硬化は心臓や脳などに重大な病気を引き起こすリスクとなるため、女性は更年期以降これまで以上に生活習慣病や骨粗しょう症の予防が大切になります。

動脈硬化とは

心臓から全身に血液を送り込む役割を担う動脈の内壁が肥厚し硬化した状態を指して動脈硬化と呼びます。動脈硬化には、アテローム性動脈硬化(粥状動脈硬化)、細動脈硬化、中膜石灰化硬化の3つのタイプが存在し、一般に「動脈硬化」といえばアテローム性動脈硬化を指すことが多いとされています。
動脈がかたくなると、その特性であるしなやかさが失われるため、血液をうまく送り出せず、心臓に負担がかかります。また、血管の内側がもろくなって粥腫(じゅくしゅ)ができ、血管の中がせまくなったり、詰まりやすくなるため、必要な酸素や栄養がいきわたらず、臓器や組織が正常に機能しなくなる原因や、血管が詰まったり破裂すると心筋梗塞や脳梗塞、脳出血といった深刻な病気の原因にもつながります。動脈硬化は自覚症状がなく、気がつかないまま進行してしまうこともあるため、普段から定期的な検診を受け、バランスの良い食事や適度な運動など、予防や改善に努めることが大切です。

動脈硬化とエクオール

動脈硬化を始め、エストロゲンの欠乏が大きく影響する女性の健康ですが、エストロゲンと似た働きをするエクオールが女性の健康にとってよい働きをすることが浜松町ハマサイトクリニック婦人科専門医 吉形玲美医師の研究で報告されています。健常女性743名に行った大規模調査においてエクオールの産生能がある人とない人で比べたところ、50代において、エクオール産生者は非産生者と比較して体脂肪や内臓脂肪面積、動脈硬化、中性脂肪などにおいて良好な結果が示されました。
60代においても、エクオール産生者でHDLコレステロールが良好、動脈硬化や骨吸収抑制に優位な関連が示されました。
こうしたことから、閉経期から閉経後早期のエストロゲン(女性ホルモン)が減少する世代において、エクオールの産生能と生活習慣病リスクとの関連性が示唆される結果となりました。
(第26回北米閉経学会 吉形医師発表内容より抜粋)

また、その後の研究においてエクオールの摂取開始わずか3ヶ月で各種生活習慣病のパラメーター、特に動脈硬化(baPWV:脈波伝播速度※)について優位な改善が見られました。
(※動脈硬化指数、血管の硬さをあらわす)
(第31回日本女性医学学会学術集会 吉形医師発表内容より抜粋)

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