リーダー座談会
人材育成と事業成長の両立。リーダーが語る組織の強みと課題
クリニック運営支援からプロダクト開発まで、幅広い事業を展開するAMC。その中核を担う3人のリーダーが、人材育成と事業成長の両立について語り合いました。
Talk Member
対談メンバー
矢田
2007年中途入社
ミッドタウン運営部部長 兼 法人営業部部長 兼 経営管理部門DX室室長 兼 化粧品・サプリメント部門 プロダクトセールス二部部長
化粧品会社での企画販促やウェディングプランナーの経験を経て、AMCに社長秘書として入社。その後、化粧品・サプリメント部門のリーダーとして成果を上げ、現在は複数の部門を兼任する部長として、クリニック運営支援部門と化粧品・サプリメント部門の橋渡し役を担う。2度の産休育休を経験し、女性のライフステージに寄り添った健康サポートにも注力。
寺島
2015年中途入社
ウェルビーイングプロダクト事業 プロダクトセールス一部部長
2015年にAMCに入社し、現在はウェルビーイングプロダクト事業化粧品部門の部長として各ブランドを率いる。社長直属の組織をリードし、意思決定の速さと柔軟性を武器に、事業拡大に尽力。またクリニックとの連携強化にも取り組み、AMCの総合的なウェルビーイング支援サービスの充実化を目指している。
飯白
2012年中途入社
人事総務部 部長
人材業界で22年、その後、震災の復興支援事業の立ち上げをした後、AMCに転身。入社後は人事責任者として活躍しながら、併せてクリニック運営および在宅医療事業の立ち上げ、新規クリニックの立ち上げに尽力。現在は経営管理部門 人事総務部の部長として、組織全体の最適化を追求する。医療未経験ながら常に新しい挑戦を求め、AMCの成長と革新的なサービスの提供に貢献している。
※インタビュー内容は、「2024年10月」時点の情報です。
AMCの事業のひとつ、クリニック運営支援事業の特徴や強みを教えてください。
矢田
東京ミッドタウンクリニックをはじめとする医療施設の健康診断や人間ドックを中心に、予防医療に重きを置いて、クリニックを運営支援しています。
当社の特徴は、これまでのクリニックのイメージを覆すような空間やサービスにあります。内装や設備などの雰囲気もそうですし、クリニックで働くスタッフのホスピタリティマインドも、一般的な病院やクリニックとは一線を画します。
飯白
東京ミッドタウンクリニックができたのは2007年でしたが、当時はこのような空間づくりやホスピタリティを追求するクリニックは他になく、注目を集めましたね。当社はリゾートトラストグループなので、会員制ホテルの運営で培った質の高いホスピタリティを継承したクリニックだなと感じています。働いている人はおもてなしの心を持った人たちであり、ホスピタリティを求めて求人に応募いただく方も多いです。
矢田
そうですね。一般的な病院であれば、例えば受付業務であれば、単純にミスなく受付業務ができればそれ以上は求められないと思います。しかし、私たちはそれ以上のおもてなしを目指して、そのためにできることは何かを各メンバーが考えながら働いています。そういった熱い思いを持ったメンバーが集まっていることが一番の強みかもしれません。
もうひとつの事業、化粧品・サプリメント事業にはどんな特徴がありますか?
寺島
化粧品・サプリメント事業は、化粧品やフェムケア商品、サプリメントなどの開発・販売を行っています。大きな特徴は、クリニックの医師と日々コミュニケーションを取り、先進的な技術を取り入れた質の高い商品を開発している点にあります。
また、販売チャネルが豊富にあることも当社の特徴かと思います。一般的な化粧品メーカーなどと同様に、ECサイトを始めとする通信販売、ドラッグストアなどの小売業への商品卸などの展開に加えて、リゾートトラストグループ会員様にも販促活動を行っています。会員制のホテルや検診をご利用されるハイクラスなお客様に、直接アプローチできることは、他社との大きな違いだと考えています。
飯白
化粧品・サプリメント部門は、組織体系も特徴的ですよね。社長直下の組織であり、他の事業部よりコンパクト。それでいて収益力は高い。
寺島
そうですね。あまり大きな組織ではないので、上流から下流まで全体を見ながら仕事ができます。また、社長直属の事業部でもあるので、意思決定が早く、スピード感をもって仕事に取り組むことができます。
普段の仕事の中で、互いの事業部がシナジーを生み出していると感じる場面はありますか?
寺島
先ほどお話しした特徴と通じますが、やはり化粧品やサプリメントの開発にあたっての医師との距離の近さは、我々の強みだと思います。例えばお客様からいただいた商品へのご要望を、監修の医師と緊密に連携することにより、高い確度とスピード感をもって商品開発に反映することができます。こんな距離感で商品開発ができている化粧品会社やサプリメント会社はあまりないように思います。
飯白
他社でも、外部の医師と連携して商品を作っている場合はあるかと思います。ただし、外部の医師が多い。外部の方となると気軽に相談するのは難しいし、医師との提携を公に訴求に使うのは難しいという話を聞くこともあります。医師側が企業とのつながりを公にしたくないとのこと。それに対して当社の場合は、一緒に働いている仲間として密に医師と連携できているんですね。
寺島
ありがたいことですね。我々も勉強はしていますが、医師の先生方の専門知識には到底かないません。それに対して、先生方から商品に対するお墨付きをいただければ自信を持って販売できますし、商品を購入されるお客様にとっても安心できると思います。
矢田
AMCは医療施設をプロデュースする際にも、外来や健診を受けてもらうだけでなくて、アフターケアやソリューションまで提供できてこそ、人々の真の健康や美しさを支えられると考えています。両方の事業部があるから、会社として責任を持って、お客様の人生に寄り添うことができているのかなと。だから、私たちクリニック運営支援事業部でも、もっとお客様に当社の化粧品やサプリを勧めるような取り組みを増やせたらいいなと思っています。
寺島
近年は、クリニックで健診を受けられた方向けに、健診結果からその方にあったサプリメントをご提案するカウンセリングもさせていただいております。自宅でどういったケアをすればよいのか分からないという方に向けて、我々の知見を活かしてご提案できる機会なので、より有効に活用していきたいです。
コーポレート部門は、他の事業部とも関わることが多いと思います。どんなことを意識していますか?
飯白
事業部門の皆さんが活躍できる環境を整えたいと考えており、人事部門では大きく2つのことを意識しています。ひとつは、「日常の安定」。社員の方々にはそれぞれの人生があって、ライフイベントがあります。出産・育児・引っ越し・病気など、さまざまな出来事が起こるなかでも、安心して「日常」を過ごせるように仕組みを整えることを大切にしています。
それから、世の中や人々の価値観の変化に対して敏感になることも大切にしています。常識は流動的なので、我々も変化に適応していかなければならない。昔から決まったルールだからそのままにするのではなく時代や価値観に合わせてリニューアルするなど、社会の情勢や変化に合わせて社員の処遇も変えていくことを大切にしています。
矢田
当社の人事部はとても優秀で、休職した社員が戻ってくる際には必ず安心して働ける場所を見つけてくれるんです。いろいろな事情があるので、休職前と全く同じように働くことはできない人もいます。そういった人でも戻りやすいように調整してくれます。私自身も2回産休を取得しましたが、しっかりした対応でとてもありがたかったです。
寺島
私の部署も女性が多いのですが、いつも「安心して休んでください」とお伝えしています。実際、当社で産休や育休を取った方はほぼ100%戻ってこられますよね。人事部の皆さんが仕組みを整えてくださっているおかげで、安心して働ける環境ができているんだと日々感じています。
一方で、部署間の連携について、課題に感じていることはありますか?
矢田
部署間の交流が少ないことは、課題だと思っています。以前は、社長もコーポレート部門も、クリニック運営支援部門も、化粧品・サプリメント部門も同じフロアにまとまっていたので、互いの動きが見えやすかったです。でも、いまは私と寺島さんがこうやって会うことも実はほとんどないんですよ。私たちは社歴が長いので困ったことがあれば相談できる関係性ですが、社歴が浅い方々は難しいかもしれません。
寺島
事業部間の対話が少なくなってしまっているのは、私も課題に感じています。我々が機会を作らなければいけませんね。
矢田
例えば、事業部を跨いだジョブローテーションをする仕組みを作るのはどうでしょう?クリニック運営支援部門では、事業部内の管理職昇格試験の前にできるだけジョブローテーションをするようにしています。他の仕事を知らないとできないことって多いと思うので、社内にいながらいろいろな経験をできる機会が作れると理想ですよね。
今後、より部署間の交流を深めたうえで実施してみたい施策はありますか?
矢田
化粧品やサプリメントを法人向けに販売する経路はもっと強化できると思います。健康診断は法人でご契約してくださるお客様も多いので、そこからプロダクトの販売にもつなげられたらいいなと。逆に、プロダクトのお客様への健康診断や人間ドックのご提案ももっとしたいです。そのためにも互いの部署への理解を深めることが第一歩だと思っています。
飯白
今、お客様情報のデータベース構築にも取り組んでいますよね。グループ全体では50万人以上の健診データが集まります。このデータベースを活用できるようになれば、医療とプロダクトの連携も強化されそうですね。
寺島
そうですね、会社全体での売上向上につながる大きなプロジェクトになりそうですね。他にプロダクト担当としては、定期的にクリニック運営支援部門と一緒に商品企画の会議ができたらよさそうだと考えています。一番生の声に近い場所で働いているクリニック運営支援事業部の方々の意見もいただきながら商品を開発したら、もっと素晴らしいものができあがると思います。
矢田
そういった交流や企画を、できれば部長クラスのメンバーが主導でするのではなく、若手のメンバー同士で進められるようになったらいいですよね。私たちが若手だったころは、割と自由に自分たちでいろいろな企画を立てて、実行していました。丁寧ながらも、ベンチャー気質も持った会社なので、それを活かして欲しいなと思います。
皆さんはAMCでの社歴が長いと思いますが、AMCだからこそ成長できたと思うことはありますか?
飯白
AMCは周りと切磋琢磨できる環境があるように感じます。というのも、AMCは人材輩出が盛んな会社でもあります。AMCの社員がメディカル本部内のグループ会社の要職に就くことがとても多い。元々素養を持った方々が入社してくれていることもあると思いますが、AMCに入社して鍛えられる部分も多いと思います。
矢田
たしかに、人事異動のお知らせでAMCの方がグループ会社の軸となるポジションに異動されるのを見ることが多い気がします。部長レイヤーまでいかずとも、幅広い経験を積みやすい環境でもあります。本人が手を挙げた場合はもちろんですが、上司からも積極的に成長機会を提案する文化があります。私自身もほぼ第二新卒でAMCに入社しましたが、ここでの経験によって経験値もスキルも上がったと感じています。
あとは、集まってくるメンバーの向上心が高いのも、良いところだなと思います。働きやすさや待遇ももちろん大切ですが、それよりも「誰かのためになりたい」とか、そのためにスキルアップしたいと考えている人が多いので刺激を受けます。
飯白
長く働いても停滞することなく、きちんと実力がつく環境だと思いますよ。魅力的な社員が多いので、仕事のスキルも、人間力も伸ばすことができるはずです。
各事業部のリーダーとして、今後の目標を教えてください。
寺島
化粧品・サプリメント事業はまだまだ規模が小さいので、もっと多くのお客様に我々の商品を使っていただけるように認知を拡げていきたいです。また我々が独自に持つリゾートトラストグループという大きな基盤に対して、アプローチを強化していきたいですね。
矢田
クリニック運営支援は、施設数が増えてきた中でも、安定して顧客満足度の高い運営支援をしていくのが目標です。関わる人が増える分、統一は難しくなるのですが、それでもサービスのレベルを落とさないためのルールや仕組みを作る必要があります。それから、私自身もそうだったように、社員一人ひとりがAMCでの仕事を通して成長したと実感できるような事業部、会社を保てるようにしたいです。
飯白
コーポレート部門としては、入りたいと思ってもらえる会社、辞めたくないと思ってもらえる会社にすることが目標です。1日2日でできることではないので、日々の積み重ねですね。また、多様な価値観の方が入社されると思いますが、誰でもキャリアを磨けて長く前向きに働けるような環境を整えていくことです。
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