【日本総合健診医学会第53回大会レポート④】進興会 せんだい総合健診クリニック管理栄養士 菊地恵観子が登壇しました
日本総合健診医学会「共催シンポジウム1 『日本人の食事摂取基準』を健診・予防医療現場に活かす!!」では、(医)進興会せんだい総合健診クリニック管理栄養士の菊地恵観子が演者として登壇しました。
演題:日本人の食事摂取基準を栄養指導・特定保健指導と健康経営に活かす
医療法人社団進興会 せんだい総合健診クリニック
菊地恵観子(管理栄養士/健康運動指導士)
発表概要
せんだい総合健診クリニックは、受診者の健康増進と企業の健康経営を支援するため、栄養指導・特定保健指導に力を入れています。
管理栄養士の役割

せんだい総合健診クリニックの管理栄養士は、以下の役割を担っています。
- 健康診断、人間ドックなどの受診者に対する栄養指導や特定保健指導の実施
- 事業所への訪問による、従業員向け食生活セミナーの実施
- 一般公募型セミナーの開催による、食生活を含めた様々な情報提供
年間約500人に対する栄養指導、3,000~4,000人に対する特定保健指導、そして月1~5回のセミナーを実施し、多角的に健康をサポートしています。
なお、特定保健指導では、対象者の生活習慣や健康状態に合わせて、個別の目標設定と支援計画を作成します。その際、科学的根拠に基づいた「日本人の食事摂取基準」を活用し、より効果的な指導を目指しています。
せんだい総合健診クリニックにおけるアンケート調査と2023年度からの取り組み
せんだい健診クリニックでは、受診者の健康状態や認識を把握するため、食塩摂取に関する知識についてのアンケート調査を行いました。

〇対象:51人(男性18人、女性33人)
〇1日の食塩摂取目標量の認知度:
・知らない:男性8人、女性21人
・知っている:男性10人、女性12人
〇食塩過剰摂取による疾患の認知度:
・知らない:男性2人、女性6人
・知っている:男性16人、女性27人
上記の結果、多くの人が食塩過剰摂取の健康リスクを理解しているが、適切な摂取量については知識が不足している傾向があることがわかりました。
アンケート調査の結果から減塩対策へ




アンケート結果から、減塩対策を強化する取り組みを開始しました。特定保健指導対象者やセミナー参加者に対して、理研ビタミン株式会社から提供された「素材力だし®」サンプル品の提供、食塩摂取量を測定できる簡易検査キット「減塩検定」の提供、企業の減塩セミナー開催、減塩ヘルシー弁当を用意したランチ交流会の開催など、手軽に減塩できる食生活をサポートしています。
健康経営への貢献
また、せんだい総合健診クリニックは、栄養指導・特定保健指導を通じて、従業員の健康増進と企業の生産性向上を支援しています。必要な企業に対し、「健康経営優良法人認定要件」にあわせて当クリニックでサポートできることを一覧にして渡し、健康経営の推進に貢献しています。