ウェルビーイングと認知症対策


未来を見据えたメディカル事業の転換

メディカル事業は現在、大きな転換点を迎えています。これまで私たちは、早期発見・早期治療を重視した予防医療に注力してきました。しかし、「人生100年時代の健康長寿、パーソナル・ウェルビーイングへの貢献」という事業理念のもと、これからは人々が自分らしく、より良く生きることを支援する医療へと舵を切る必要があります。

ウェルビーイングとは

ウェルビーイングとは何でしょうか。それは単に「病気がない状態」を指すのではなく、「その人にとって最善の状態」を目指すものです。

例えば、がん患者さんにとって、完治が理想的ではありますが、現状維持や症状の緩和、さらには残された時間を充実して過ごすこともウェルビーイングの一部です。この考え方は、患者一人ひとりの価値観や状況に応じた医療の実現を意味します。

認知症対策における小さな工夫の可能性

介護施設での具体例をご紹介します。認知症の入居者様の多くは、夜に眠れず精神的に不安定な状態に陥ることが課題です。ある施設では、毎日の日光浴を取り入れることで生活リズムが整い、夜はぐっすり眠れるようになりました。その結果、ナースコールの回数が減少し、入居者様の機嫌も改善しました。このような小さな工夫でも、大きな効果を生む可能性があるのです。

AIがもたらす認知症研究の革新

こうした取り組みをさらに発展させる鍵が、AIの活用です。最近、神戸大学の医師と意見を交わす機会がありました。その中で、AIを使った認知症対策の研究が大きな可能性を秘めていることを再認識しました。

データの体系化と個別ケアの実現

例えば、日光浴の効果は一施設での成功例に過ぎませんが、同様の取り組みを他施設でも行い、そのデータをAIで解析することで、科学的根拠に基づく「認知症対策メソッド」を研究することができます。

さらに、将来的にはAIが入居者様の症状や状態を分析し、個別化された対策プランを提案することが可能になるでしょう。ある入居者様には日光浴が有効で、別の入居者様には音楽療法が効果的であるといった、オーダーメイドの認知症対策が実現します。

新たな治療法の発見

AIの大規模データ解析は、認知症の進行を遅らせる新しい方法や、症状を改善する未知の要因を発見する可能性も秘めています。人間では気づきにくいパターンや相関関係をAIが高速で見出すことで、革新的な治療法や予防法の開発につながるでしょう。もちろんこれらのデータは現場で介護にあたられている多くの医師、看護師、介護士、理学療法士の皆さんの多職種連携による日々の創意工夫の積み重ねから得られるものです。

私が考えているのは、これまでは現場のスタッフ一人一人の努力がデータとして蓄積されず、ノウハウがなかなか伝承されなかったことが、データを収集し、AIに分析させることで、新しい対策メソッドとして確立、共有していくことが可能になるのではないかということです。永続する組織には知の伝承が必須です。その知の伝承に、データの蓄積とAIの活用を活かしたいということです。

顧客ニーズと事業展開の方向性

興味深いことに、リゾートトラストの会員様を対象としたアンケートでは、最も期待されている医療分野が「認知症対策」であることが分かりました。この結果は、私たちの新たな事業方針が顧客のニーズと一致していることを示しており、大きな可能性を感じます。

私たちが目指す未来

私たちは日本の医療業界において、ウェルビーイングを追求する先駆者でありたいと考えています。それは、最新技術の導入だけでなく、一人ひとりの患者に寄り添い、その人にとって最善の状態を追求することです。そして、それらをAIで体系化し、より多くの人々に貢献していきます。

この挑戦は簡単ではありませんが、私たちの努力が多くの人々のウェルビーイングにつながると信じています。一緒に未来を切り拓いていきましょう。


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