会員制検診と一般検診の「ハイブリッド型運営」とは?


ハイブリッド型運営が生み出す強み

私たちリゾートトラストグループの医療施設運営の強みとは何でしょうか?

大きな特徴は、収益の基盤をつくっている会員制検診と、数多くのお客様がご利用される一般検診(健診)を効果的に組み合わせた「ハイブリッド型運営」にあります。このアプローチの真価を理解するために、医療機器の効率的な活用という観点から考えてみましょう。

会員制検診と一般検診のバランス

まず、会員制検診は、ゆったりと時間をかけてお一人おひとり丁寧に行います。その分、1日にこなせる件数は限られます。例えばMRIの場合、会員制検診だけだと1日10数件程度しか実施できず、高額な医療機器の能力を十分に活かしているとは言えません。

一方、一般検診は比較的短時間で効率的に実施できます。そこで、会員制検診の予約と予約の間の時間帯を活用して一般検診を入れることで、1日の検査件数を大幅に増やすことができます。つまり、会員様への高品質なサービスを維持しながら、医療機器の稼働率を最大限に高められるのです。

医療機器の稼働率と経営効率の向上

実際に東京ミッドタウンクリニックや日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニックでは、同じ建物の中でエリア・導線を分けながら同じ医療機器を使って、会員制検診と一般検診の両方を行っています。これにより、医療機器の稼働率を最大化し、経営効率を高めています。

これが経営にどう影響するのか、具体例を挙げてみましょう。高精度のMRI装置は数億円しますし、毎月の保守費用も百万円以上かかります。さらに内視鏡やエコーなど、1施設に複数の機器があるため、毎月の保守料は合計で数百万円になり、家賃や人件費なども考慮すると、固定費は相当な金額になります。この固定費は、検査件数が10件でも30件でも基本的には変わりません。つまり、稼働率を上げて検査件数を増やせば増やすほど、1件あたりの固定費負担が減り、収益性が向上するのです。

試しに計算してみると分かりやすいのですが、会員制検診だけでのMRIの1日の稼働率が50%程度だったとして、これを一般検診と組み合わせることで95%以上まで高められれば、同額の固定費を約2倍の検査数で按分できます。その結果、適正な価格での検診提供が可能になり、また、収益の向上は、最新機器の導入や、皆さんの給与面での還元にもつながっていくのです。

会員満足度を守る工夫とノウハウ

ただし、大切なのは、決して会員様の満足度を下げないことです。例えば、会員制検診と一般検診でスペースと動線を分けるなど、会員様には特別なゲストとしてお迎えする工夫をしています。これはリゾートトラストグループのホテル運営で培ったノウハウが活かされています。

また、このハイブリッド型の運営は、もう一つ重要な強みを生み出しています。それは「医療グループとしての存在感」です。現在、私たちは約1,000名の医師と提携しています。これは会員制検診だけでは決して実現できない数字です。年間60万件を超える一般検診(健診)があってこそ、これだけの医療ネットワークを構築できており、医師を含む優秀な医療職人材の獲得にもつながっています。来年には私たちのグループ独自の学会を開催する予定です。優秀な研究発表には、主要な学会でのセミナー開催のスポンサードも考えています。こういった学術的な活動ができるのも、資本力も含めて規模の力があってこそだと考えています。

柔軟な戦略と数字に基づく経営

このように、会員制検診と一般検診のバランスを取りながら、両者のメリットを最大限に活かすことに、私たちの強みがあります。もちろん、場所によって戦略は変わります。都心部ではハイブリッド型が効果的ですが、例えば山中湖では会員制検診に特化するなど、柔軟に対応しています。

最後に一つ。私たちは「数字」を大切にしています。検診件数、医療機器の稼働率、提携医師数など、さまざまな指標を常にチェックしています。同時に、無駄なコストは徹底的に削減します。こうして生まれた原資は、職員や社員の給与や待遇改善にも生かすことができます。

お客様だけでなく、一緒に働く人を大切にするためには、強く健全な経営が必要です。会員制検診と一般検診のバランスを取り、効率的な運営を行いくことが、私たちの事業全体の成長につながっていくのだと確信しています。


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