「要件定義」が成功の絶対条件――事業推進の指針
私たちの事業の根幹を支えているのは、刻々と変わる市場環境やお客様の期待に、たゆまず応えようとする姿勢です。今回は、私たちが今後どのように事業を推進していくか、その重要な指針についてお話しします。
ブレない決断と明確な定義が、未来を切り拓く
まず、システム開発の観点からお話しします。過去の経験から学んだ最も重要な教訓は、「要件定義の徹底こそがプロジェクト成功の絶対条件」であるということです。
かつてはベンダー(商品やサービスを提供している会社や業者)が案件を競い合う「買い手市場」でしたが、現在は高コスト化や人手不足により、「売り手市場」へと変化しています。このような環境下では、私たち自身が「何を必要としているのか」を明確に定義した上で、外部への依存ではなく、社内で要件を整理し、発注する体制へと転換することが不可欠です。
アジャイル型の「進めながら考える」手法に頼るのではなく、最初に詳細な要件を定め、組織内で合意形成した上で、トップが責任を持って決裁し、推し進めることが重要です。現場から多様な意見が寄せられても、一度決まった要件を安易に変更せず、カスタマイズは全体の2割以内に抑えるなどのルールを徹底する必要があります。これは、過去に重大な失敗を経験したからこそ、私たちが固く守るべき決意です。
DX組織は現場の声を吸い上げ、要件を整理する役割を担いますが、最終的な決断は責任者が下し、仕様の「ブレ」を防ぐことが求められます。
任せるのではなく、自ら描くことの大切さ
この「要件定義」の考え方は、システム開発に限らず、私たちのすべての事業活動に通じる基本姿勢です。これは単なる業務プロセスではなく、「私たちは何を提供したいのか」「誰のために価値をつくるのか」を自ら定義するという、事業の原点そのものなのです。
たとえば化粧品やサプリメントの開発でも、原料メーカー任せにするのではなく、市場を分析し、顧客のニーズを丁寧に読み解き、そこから「私たちがつくるべきもの」を描き出すことが重要です。その上で、同じ志を持つパートナーとともに理想の形を創り上げていく。これが、私たちが目指す「共創による価値づくり」です。
象徴的な例が「エクオールN/ラクトビオン」です。当時は注目されていなかった成分でしたが、「いつまでも健康で、自分らしく生きるために必要なものは何か」という本質的な問いから開発を始め、医師の想いを受け取りながら試行錯誤を重ね、商品化に至りました。
時代や市場が変化しても、「私たちは何を提供したいのか」「誰のために価値を作るのか」を自ら定義し、決断し、創り上げていくことが求められます。この姿勢こそが、事業推進の根幹です。
事業創造の起点は「お客様に寄り添うこと」
「人生100年時代の健康長寿 パーソナル・ウェルビーイングへの貢献」をスローガンに掲げる私たちにとって、予防医療は持続的成長を支える大きな柱です。
多くのお客様は、健康維持に必要な栄養バランス、禁酒、十分な睡眠などの重要性を理解していますが、多忙な生活の中で実践するのが難しい状況です。だからこそ、私たちはお客様の声に耳を傾け、気持ちに寄り添い、「私たちに何ができるか」を考えることが、事業創造の出発点となります。
高額な治療費を回避し、健康寿命を延ばすことは非常に重要です。国際的に見ても予防医療の価値は高く評価されており、私たちはこの分野への投資を惜しみません。私自身もNMN、プラズマローゲン、プロテインなどのサプリメントや定期検診を通じて健康を維持し、予防医療の意義を日々実感しています。
私たちの取り組みは、「お客様に最高の価値を提供し、社会に貢献する」という共通の目標を達成するために不可欠です。
社員一人ひとりの理解と協力とともに、私たちの未来を創ります。そして、これからも、共にこの変革の道を歩んでまいります。