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新しい挑戦の連続。人事から医療へ。そして消費財を含む事業部全体の統轄へ。

Profile

上村

取締役
エイジングケア事業部 事業部長

※インタビュー内容は、2019年7月時点のものです

外資系航空会社CAから、企画の仕事へ。

学生時代から目指した職業は「外資系航空会社のCA」。英語を使って、インターナショナルな文化に触れられる仕事につきたいというのが夢だった。そして念願叶って憧れの職に就いた上村は、中東地域を中心に世界中を飛び回る。異文化に触れ、多種多様な人々と出会い、充実した日々を送っていた。そんなある日、あの「9.11」が起こった。その地域での偏った報道、それによりゆがめられていく人々の考え方にショックを覚え、これが自分自身の今後の人生を見直す転機となった。

そして、知人の紹介からリゾートトラスト株式会社に転職することになる。ホテルのフロントを経て、社内の組織構造を再構築するプロジェクトチームのスタッフに抜擢された。チームの中で最年少の立場ながら、「人をいかに育てるか」を考え、プランとして形作る仕事は新しいチャレンジにあふれており、これまでの接客業とは違う仕事のおもしろさを体験することとなった。

一からの事業立ち上げの機会。
異動希望に、迷いはなかった。

そんな折持ちあがったのがリゾートトラストのメディカル本部で、ミッドタウン事業を立ち上げるという話。「話題の東京ミッドタウンでの総合医療施設の立ち上げ」、「全米最高峰の医療機関、ジョンズホプキンスとの日本初の提携」・・・、接客業から転職し、事業全体を見る仕事に新たな興味が深まっていた上村にとって、それらのキーワードはどれも魅力的に響いた。リゾートトラストでの慣れた仕事を続けることは幸せな選択肢だと自覚しながらも、“一からの立ち上げ”への好奇心が圧倒的に勝っていた。そして迷いなく、新たな挑戦に名乗りをあげた。

上村がミッドタウン事業に異動した頃、社員はまだわずか社長を含め4名。文字通り、「一からのスタート」だった。前例も決まったフローもマニュアルも何もない中で、まずは採用担当として人材の獲得を行なう。これまで携わってきた、航空会社やホテルで求められる人材と、医療サービスのために求められる人材は同じであるはずもなく、試行錯誤を繰り返し、たえずやり方を変えながら採用活動を行ない、開業を迎えた。一つの会社を創業するという大きなイベント。その中心人物の一人として貢献できたという実績は、今でも上村にとって大きな自信となっている。

美容部門の事務長へ。
出産も経験し、産後4か月目に復職。

開業し、診療部門も充実した頃、今度は美容医療を中心に提供する「東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ」の事務長(現在の「支配人」)に就任する。元々、特に美容に関心があったわけではないという上村だが、当時は「人に隠れて通う所」というイメージが拭えなかった美容医療を、欧米のサロンのように、エステや美容室に通うような楽しい気分で通う空間で提供するという試みに、事業として強い興味をもった。そして、その戦略が功を奏し、美容意識の高い女性たちのためのセレクティブなクリニックとして認知を獲得した。

38歳の時に出産。多忙な職場ながら、それまでにドクターやスタッフからの高い信頼を得ていた上村は、院長から「ポジション空けて待ってるからね」と声をかけられる。ずっと望んでいた出産だったが、院長や仲間からの期待に応えたい、仕事での挑戦もあきらめたくないという思いから、出産からわずか4か月目に復職。管理業務、事務作業だけをやっている管理職ではチームを引っぱれないという信念から、現場にも出続けた。クタクタになりながらも、充実感も感じていた。

がん治療部門にも名乗りをあげ、
そして女性初の取締役に。

そして40代に入ってからも上村の挑戦は続き、美容を引き続き担当しながら、がん治療を行う東京放射線クリニックの統轄にも自ら名乗りをあげた。そういった様々な経験を経て、現在はAMCの取締役となり、「東京ミッドタウン皮膚科形成外科クリニック ノアージュ」、化粧品の「ミューノアージュ」、サプリメントという3つの事業で成るエイジングケア事業部の事業部長として活躍している。

創業時の立ち上げから、その後の幅広い活躍が評価されての昇進であるが、自らが経験していない消費財の事業を管轄することについては、「自分でよいのか」と悩んだこともあった。しかし、自分にはない能力や経験を持つスタッフにのびのびとその力を発揮してもらうために、経営の目線からサポートし環境を整えるのは重要な責務であると気持ちを切り替え、取り組んでいる。また、医療部門での経験を活かし、商品を監修する医師との橋渡しや関係作りの面でも貢献できていることに充実感を感じている。

AMCとして初の女性取締役だが、元々女性職員が多く、女性管理職も多いAMCの中では、特に「女性として初」という気負いは感じなかったという。「AMCはいろんな経歴、いろんなスキルを持つ優秀な女性が多い会社。多様性という点では日本企業にしては進んでいると思います。自分はこれ、という強みをもち、かつ、結果を出すために積極的に動ける方なら活躍できる環境だと思います。産休、育休を経て活躍し、責任あるポジションについている女性は多いですしね。」

様々な職種に自ら名乗りをあげ、挑戦を続けてきたパワフルな上村だが、一番幸せなのは“子供との時間”だという。「起きている時間は、何時であろうと一緒にいてあげたい。」子育てにも仕事にも、全力投球で取り組んでいる。


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