長年の経験から導く施設運営の秘訣
検診事業:選ばれ続けるための「運営ルール」と「独自の強み」
会員制総合メディカル倶楽部「グランドハイメディック倶楽部」は、1994年の開始から32年におよぶ実績を積み重ね、現在は約35,000人もの会員様をサポートするまでに成長しました。この歩みのなかで、検診施設を成長させるためポイントが見えてきました。
「苦痛の少ない胃内視鏡検査(胃カメラ)」の導入
私たちはかつて主流だったバリウム検査から、鎮静剤を用いて苦痛を最小限に抑える「内視鏡検査」へと切り替えました。さらに「午前は胃カメラ、午後は大腸内視鏡」というように時間帯を明確に区切ることで、現場スタッフの検査効率を向上させると同時に、受診者様の待ち時間軽減も実現しています。
「男女別動線」によるプライバシー保護
ミッドタウンクリニックや進興会の多くのクリニックでは、受付やロッカー、検査室、待合室に至るまで、男女の動線(人が移動する経路)を分離する方針をとっています。デリケートな医療情報を守るためにも「男女別」を原則としつつ、LGBTQ+など多様なニーズをお持ちの方には、個別に丁寧なアプローチで柔軟に対応するようにしています。
各施設が持つ「独自の強み(差別化)」を活かす
すべての施設に同じ最新機器を揃えることが正解ではありません。それぞれの施設が置かれた環境に合わせて、その施設ならではの「強み」を伸ばすことが大切です。
介護事業:ご入居者にも、働くスタッフにも「選ばれる理由」をつくる
介護施設が選ばれる理由とは何でしょうか? それは、設備の新しさや規模の大きさだけではありません。「ここで生活したい」とご入居者やご家族に思っていただけること、そして「ここで働き続けたい」とスタッフの皆さんに思っていただけること——その両方が実現できて、はじめて「選ばれる施設」になります。
集合介護モデル(リビングケア)の取り組み
現在、シニアレジデンス事業で強く推進しているのが、ご入居者が日中に1階のメインダイニングなどに集まって過ごしていただく「集合介護モデル(リビングケア)」です。これは、「選ばれる理由」を形にするための、具体的な取り組みのひとつです。
ご入居者がリビングやダイニングに集まって生活するという考え方自体は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設をはじめ、多くの介護施設で以前から取り入れられている一般的なケアの考え方です。私たちの施設の本当の価値は、「ご入居者が集まっていること」そのものにあるのではありません。大切なのは、その空間に自然な笑顔や会話、活気が生まれていることです。
自然に交流や笑顔が生まれる意識的な空間づくり
ご入居者が集まるだけで、自然に交流が生まれるわけでもありません。スタッフの皆さんが、お一人おひとりの介護度や認知機能に合わせたレクリエーションや関わりを意識的につくっているからこそ、活気につながっています。つまり、「集合介護モデル」という仕組みをベースに、そこで働く皆さんの日々の工夫と関わりこそが、私たちの施設の本当の強みになっているのです。