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認知症に希望の光プラズマローゲン

研究発表

研究発表


第1回国際プラズマローゲシンポジウムにおいて、プラズマローゲンがアルツハイマー病に有効との試験結果を発表。

プラズマローゲンにさらなる可能性 認知症患者対象の臨床試験の結果に注目が集まる

11月7日〜8日に九州大学医学部百年講堂(福岡市)において第1回国際プラズマローゲンシンポジウムが開催されました。プラズマローゲン研究会の藤野先生らは、以前より「ホタテ由来プラズマローゲンの認知症に対する有効性を確認するための二重盲検試験(軽度)、オープン試験(中重度)」の2つの臨床試験を実施していました。2016年4月末に(二重盲検・オープン)両方の試験が無事終了し、今回のシンポジウムではその試験結果が発表されました。二重盲検(軽度)、オープン(中重度)試験共に良い結果がでており、翌日のNHK福岡放送でもニュースとして一部取り上げられました。
ホタテ由来のプラズマローゲンがアルツハイマー病に有効な結果が出たことは、今後の認知症の予防、治療に大きな可能性を残しました。

ますます研究が加速するプラズマローゲン

プラズマローゲンシンポジウムは国外からの研究者の参加も多く、世界中でプラズマローゲンが注目され始めたことがわかります。シンポジウムでは、基礎から臨床まで幅広い発表がありました。プラズマローゲンの基礎的な研究の歴史、学習や記憶との関係、そして藤野先生らの認知症の臨床試験に関する発表。各発表の後には質問や情報交換も活発に行われて、参加した研究者の間でとても有意義な議論が交わされました。このシンポジウムを機に、国内外での新たな共同研究がいくつも始まることが決まったようで、とてもエキサイティングなシンポジウムとなりました。今後もさらに、プラズマローゲン研究が発展していくでしょう。

左:九州大学の講堂にてシンポジウムが開催された。 右:国内外からたくさんの研究者が参加。

徐々に明らかにされてきたプラズマローゲンの働き

今回のシンポジウムでは、プラズマローゲンの研究の歴史に関する発表がありました。1999年、アルツハイマー病の脳(死体の脳)ではプラズマローゲンが減少しているという論文が初めて出され、2007年には生存中のアルツハイマー病患者の血中プラズマローゲンの減少を証明した論文が発表されたのです。プラズマローゲン研究会はこれらの先行研究がきっかけとなり、新たに仮説立案と検証を繰り返しているのです。現在、アルツハイマー型認知症の原因は、脳内でアミロイドβが溜まって沈着し神経細胞を死滅させるという仮説が有力です。プラズマローゲン研究会は、マウスにプラズマローゲンを投与した研究結果から、プラズマローゲンには抗神経炎症作用とアルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβの生成を予防する効果がある可能性を突き止めました。この結果はアルツハイマー病の予防または治療への効果を示唆していました。そして、さらに研究を深め、プラズマローゲンを老化促進マウスに投与することによって神経細胞が新生することも分かってきたのです。これらのことから、人間のアルツハイマー病に対しても予防や治療に対する可能性があるという考えに繋がってきたのです。医学研究は本当に何十年もかけて、深められていくのです。

プラズマローゲンへの期待

藤野先生らの研究報告を聞いていると、大脳皮質、小脳や脳幹など、脳内のあらゆるところでプラズマローゲンが活躍しているかもしれないという期待が湧いてきます。しかし、期待だけを膨らますのは禁物です。藤野先生らはプラズマローゲンにしっかりとした医学的な根拠を示し、ひとつひとつ科学的で正確な事実を提示しようとしています。事実をしっかりと見極めてサプリメントの摂取をすることが大切です。今後もまた新たな臨床試験の内容をお伝えできると思います。高齢化が進み、認知症患者の増加が予測される日本において、プラズマローゲンの効果がますます注目されるようになっていくことでしょう。

プラズマローゲン研究会のこれまでの発見と論文(公式ウェブサイトから)

  1. プラズマローゲンは老化促進マウスの神経新生を促進することが分かりました。プラズマローゲンを投与することによって神経細胞が新生するわけですから、アルツハイマー病の治療が可能になると考えられます。
  2. プラズマローゲンはリポポリサッカロイド(LPS)による神経炎症および脳内アミロイドβ(Aβ)タンパクの蓄積を抑制するという事を明らかにしました。
  3. 実際、海馬内へアミロイドβを注入すると学習記憶障害が起こります。すると現実にアルツハイマーラットが出来るわけです。それに対してプラズマローゲンを投与すると学習記憶障害が起こりにくく、且つ神経炎症が起こらない事を証明しました。なお、老化促進マウスの海馬の中の歯状回で神経新生が起こるかどうかは、飼料を口から与え免疫染色法で証明しました。ちなみにプラズマローゲンは口から与えると崩壊するという事が定説になっていましたが、我々の実験では餌で口から与えても赤血球膜にプラズマローゲンが増大するという事を、すでに別の論文で証明しています。

九州大学名誉教授・社団法人プラズマローゲン研究会副代表・レオロジー機能食品研究所代表
医療法人社団ブックス 藤野武彦 理事長

1964
九州大学医学部卒
1976
同大医学部第一内科講師
2000
同大健康科学センター教授
2002
九州大学名誉教授、レオロジー機能食品研究所代表
2003
医療法人社団ブックス開設、同理事長
2011
NPO法人BOOCSサイエンス設立、同代表理事
2014
一般社団法人プラズマローゲン研究会設立
同臨床研究部 代表理事
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医、
日本超音波学会専門医・指導医など

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