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骨粗しょう症対策は40代から。老け顔の原因は“骨”にあり!

更年期から徐々に進んで骨量減少。その先にあるのが「骨粗しょう症」です。高齢の方がなるものというイメージがあるかもしれません。

骨量の低下は実は40代から始まっています。将来骨粗しょう症にならないためには、若い頃から予防が大切です。また骨の老化は“見た目”にも大きく関わります。

今から始めたい骨ケアについてみていきましょう。

骨のスカスカは複合的な要因が関わっている

骨量が減少して骨強度が低下し骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気を、「骨粗しょう症」といいます。 

骨強度(100%)は骨密度(70%)と骨質(30%)からなり、骨粗しょう症という病気の難しさは図1のように複合的な要因がかかわっているという点にあります。

そして、この病気の一番悩ましいところは、一度骨粗しょう症と診断されたら、「改善する」というのは難しいため、それ以上悪くならないようにするというのが最善の治療になります。

ストレスや喫煙、過度な飲酒、無理なダイエット、乱れた食生活、運動不足など、さまざまなことが考えられますが、女性の場合は女性ホルモンの減少も大きな要因になります。というのも、骨は女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けるためです。  そのため、閉経を迎えて女性ホルモンの分泌が減少すると、骨の形成が追いつかず、急激に骨量や骨密度が減って骨粗しょう症になるリスクが高まるのです。

図1:骨強度低下要因の多様性(「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」より

骨量や骨密度の減少は「見た目年齢」にも影響する

骨粗しょう症の有病率でいうと、40代女性はごくわずかです。一般的に骨量は20〜30代が最も多く、40代半ば頃から減少するのですが、女性の場合はちょうどそこに更年期によるエストロゲンの分泌の減少も重なり、骨の老化を加速させます。

骨粗しょう症は、腰椎や大腿部といった体を支える大きな骨への影響を思い浮かべますが、実はそれよりも先に、頭蓋骨や顔面骨も加齢とともに減っていきます。それらの骨が減ると顔やせが進行して老け顔になってしまいます。

見た目が老けている人は「骨密度が低く」、見た目が若い人は「骨密度が高い」ということになります。

骨粗しょう症のリスク軽減にエクオール

骨粗しょう症の指標となる2つの数値において、エクオールによる改善効果が認められました。

骨粗しょう症リスクの高いグループにおいて、骨の新陳代謝に関係するホルモン・intPTH(※2)の数値が50%も改善しました(図2)

図3のグラフでは骨吸収マーカー尿中NTX(※3)も約26%改善しています。

今回の研究で、エクオールの12ヵ月以上の継続摂取による骨粗しょう症リスクの軽減が新たに示されました。

※2 副甲状腺ホルモン。骨の新陳代謝をスムーズに行うために重要な役割を担う。

※3 骨吸収マーカー。骨を壊すスピードを測る指標のひとつで、数値が高いほど骨粗しょう症のリスクが高い。 

Yoshikata R,Myint KZ,Ohta H.J Altern Complement Med.2018:24:701-8

エクオール産生菌はみんな持っている。しかし働いているのは3人に1人

これまで、エクオールを産生できない人は、そもそもエクオール産生菌を持っていないのではないかと考えられていました。

しかし、吉形医師が行った研究では、産生能の有無にかかわらず、97%の人がエクオール産生菌そのものを保有していることが判明しました。ただし、実際にエクオール産生菌が働いている人は22%と、非常に少ない割合にとどまっています。

そこで、エクオール産生菌が活発に働いている人の腸内細菌叢について、主要な有益菌である「ビフィズス菌」「乳酸産生菌」「酢酸産生菌」「エクオール産生菌」などの比率や、腸内細菌叢のバランス(多様性指数)を詳しく調べました。その結果、エクオール産生菌が働いている人は、そうでない人と比べて腸内細菌の多様性が有意に高いことが確認されました。

Yoshikata R,et al.Menopause.2019:26:273-85

エクオールは1~2日で体の外に出て行ってしまいます。

エクオール産生菌はほとんどの人が持っていても、それを働かせるためには腸内環境を整える(腸内細菌の多様性を高める)ことが重要です。エクオールはサプリメントで直接摂取することも可能です。

食物繊維や発酵食品など腸内環境を整える食事と合わせてサプリメントを活用しましょう。

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