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研究発表
第26回日本抗加齢医学会総会で発表 女性の健康課題“更年期障害”解決のヘルスリテラシー向上を目指して
2026年6月26日(金)~28日(日)に開催された第26回日本抗加齢医学会総会において、吉形玲美医師がシンポジウム22「女性の健康課題“更年期障害”解決のヘルスリテラシー向上を目指して ~全ての医療関係者に向けて~」で発表を行いました。
更年期症状は、治療だけでなく、日々のセルフケアや生活習慣の見直しによって向き合えることも多いテーマです。一方で、症状の感じ方や悩みは一人ひとり異なるため、患者さん自身が正しい情報を知り、自分に合った選択をしていくことが大切です。
本発表では、吉形医師自身が経験してきた更年期外来の実際をもとに、更年期に関する情報をどのように患者さんへ届け、ヘルスリテラシーの向上につなげていくかについて紹介されました。
更年期外来から見える日本と諸外国の違い
更年期障害の治療や症状の軽減には、ホルモン補充療法(HRT)や漢方療法、サプリメントの活用、運動、睡眠、食事など、さまざまな対処法があります。更年期をどのように過ごすかは、その後の健康維持やロンジェビティ(健康長寿)にもつながる重要なテーマです。
日本では、更年期症状に不安を感じたとき、専門外来を直接受診するケースも少なくありません。その中には、身近な人から聞いた情報をもとに受診する方や、「自分は更年期ではない」と感じながらも、不調の原因を知るために来院する方もいます。
そのため、診療では現在の症状だけでなく、月経の変化、生活背景、症状が起こるまでの経緯などを一つひとつ確認する必要があります。更年期外来では、患者さんの話を丁寧に聞き、必要な説明を行うための時間を確保することも課題の一つです。
一方で、諸外国では、専門医へ直接受診できる国は少なく、近年では様々なヘルスケアデバイスを活用しセルフケアやセルフアセスメントを行ったり、プライマリー医など、日常的な健康相談を担う身近な医師に相談し、必要に応じて専門医につながる仕組みが取られている国もあります。こうした違いから、更年期に関する正しい情報を自身で得て、受診前から自分の状態を整理できるようにすることの重要性が示されました。
医師の立場で考える、更年期外来のあり方
更年期障害が疑われる方を診る際に大切なのは、年齢だけで判断せず、閉経を中心にその人のライフステージを捉えることです。
閉経前後には月経周期の変化が見られ、周閉経期の後半になると、月経間隔が長くなるなどの変化が現れます。また、周閉経期の後半から閉経後早期にかけては、ホットフラッシュなどの症状が出やすく、閉経後にはGSM(閉経関連尿路性器症候群)と呼ばれる、フェムゾーンや尿路まわりの症状が出やすくなります。
このように、更年期の症状は周閉経期から閉経後の各ライフステージで経時的に変化する傾向にあるため、「今、自分はどの段階にいるのか」を知ることが、適切なケアや治療を考える第一歩です。
吉形医師は、診療の中で意識している更年期の考え方をフローチャートとして整理しています。このフローチャートは、吉形医師の書籍『閉経マネジメント』でも紹介されており、自分の月経の状態や症状を振り返りながら、現在のライフステージを確認する手がかりになります。

患者さん自身が選ぶ、更年期治療の選択
日本における更年期症状への代表的な選択肢としては、ホルモン補充療法(HRT)、漢方療法、エクオールを含むサプリメントの活用などがあります。
そのほかにも、必要に応じて眠剤や安定剤などの薬物療法が検討される場合や、鍼灸、マッサージ、運動習慣、食事療法など、生活面からのアプローチが選択肢となることもあります。
更年期症状への向き合い方は、一人ひとり異なります。大切なのは、医師が一方的に方法を決めるのではなく、患者さん自身が情報を理解し、自分に合った方法を選んでいくことです。
そのためには、医師と患者さんの間をつなぐ存在も重要です。メノポーズカウンセラー※のように、更年期に関する知識を持ち、患者さんの不安や疑問を受け止めながら、必要な情報へつなぐ役割があることで、よりスムーズな受診やセルフケアにつながると考えられます。

まずは自分の症状をチェックしてみよう
更年期症状が気になるときは、まず自分の状態を客観的に確認してみることも大切です。簡易更年期指数(SMI)や、日本産科婦人科学会の症状チェックシートなどを活用すると、自分がどのような症状に悩んでいるのかを整理しやすくなります。
更年期症状には、体の症状、心の症状、またその両方が関係するような症状があります。受診前に「今、一番つらい症状は何か」「二番目につらい症状は何か」を整理しておくことで、医師にも相談しやすくなります。
更年期症状は、我慢するものではありません。まずは自分の状態を知り、必要に応じて専門家へ相談することから始めてみましょう。

エクオール
成分情報
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